「軽トラック1台分、積み放題で2万5,000円」という広告を見て依頼したのに、当日に25万円を請求された。これは国民生活センターに実際に寄せられた相談事例です。不用品回収の積み放題プランをめぐるトラブルは年々増えており、2021年度だけで2,000件以上の相談が全国から集まっています。
追加料金が出やすいパターンは、ほぼ3つに絞られます。事前に知っておくだけで、トラブルの多くは防げます。
積み放題の「定額」は、実は条件だらけ
積み放題プランは、軽トラックや2トントラックといった車両サイズを基準にした定額制です。一見シンプルに見えますが、「荷台の囲いの高さまで」「○立方メートルまで」といった積載上限が設けられており、それを超えると追加料金が発生する仕組みになっています。
広告でよく見る「○円〜」という表示は、上限金額が明示されていないサインです。細かい但し書きに追加条件が書かれていても、当日まで気づかないケースが多い。定額に見えて、定額ではないのが積み放題の実態です。
パターン1|荷台の容量・重量を超えたとして「2台目」を請求される
当日、作業スタッフから「荷台の高さを超えているので2台目扱いになります」「重量オーバーのため追加パックが必要です」と告げられる事例が報告されています。
問題なのは、見積もりの段階で容量や重量の上限について一切説明がないケースが多いことです。荷物をいったん外に出した後で言われると、断るに断れない状況に追い込まれます。
契約前に「何立方メートルまで対応しているか」「重量制限はあるか」を書面で確認するのが鉄則です。口頭説明だけでは後から反論できません。
パターン2|「作業が大変だった」として人件費・作業費を上乗せされる
「階段が多かったので搬出費が加算されます」「作業員を1名追加したので別途料金です」「時間が延長になったため○円かかります」こうした名目で当日に上乗せされる事例が確認されています。
広告では「すべて込み」のように見せておきながら、実際には作業条件の細かい取り決めが含まれていません。契約書に記載がなければ、追加請求を断る根拠がなくなります。
マンションの上階や戸建ての2階以上からの搬出を予定しているなら、「階段搬出は追加料金になるか」「作業員が増えた場合の料金はどうなるか」を事前に確認することが特に重要です。
パターン3|テレビや冷蔵庫が「対象外」として別途請求される
テレビ・洗濯機・冷蔵庫・エアコンの4品目は、家電リサイクル法という法律によって処分方法が定められており、積み放題の料金とは別にリサイクル料金がかかります。これ自体は法律に基づいた費用なので違法ではありません。ただ、事前に一切説明がないまま当日になって初めて告げられるケースが問題になっています。
金庫やピアノなどの特殊品も、高額な単価で別途請求される事例があります。
処分したいものの中に家電4品目が含まれる場合は、見積もりの段階でリサイクル料金が含まれているかどうかを必ず確認してください。
3つのパターンをまとめると
| パターン | 典型的な請求理由 | 事前確認すべきこと |
|---|---|---|
| 容量・重量超過 | 「2台目になります」「重量オーバーです」 | 積載上限(立方メートル・重量)を書面で確認 |
| 人件費・作業費 | 「階段搬出費」「時間延長費」 | 作業条件・人員数・超過時の料金体系を確認 |
| 対象外品目 | 「家電は別料金」「特殊品は加算」 | 家電4品目のリサイクル料金が含まれるか確認 |
追加料金は「当日」ではなく「契約前」に防ぐ
3つのパターンに共通しているのは、「当日になって初めて告げられる」という構造です。荷物を外に出した後では断りにくい。その心理を突いた請求が多い。
見積もりは複数の業者から取り、追加料金が発生する条件を口頭ではなく書面で残してもらうことが基本的な対策になります。「安い」と感じた広告ほど、条件の確認を先に済ませておく必要があります。
すでにトラブルになっている場合は、消費生活センター(188)に相談してください。契約の状況次第では、クーリング・オフが認められるケースもあります。

